まずは買った順に並べてみます。値段といま何に使っているかの2つだけ見てもらえれば十分だと思います。
2021年に買った4万円台のSONYのヘッドホンは、奥さんに声をかけられても気づかないほど効きました。ところがそれから3年後に買ってみた7,190円のAnkerのイヤホンは「そこそこ効く」くらいで止まってしまいました。そのあとに買った14,841円のLiberty 5は、はっきり効いていると感じました。ここからは2013年に買ったいちばん古いものから順番に書いていきますね。
目次
買った5つと、いま使っている場面
それぞれの満足度
買ってよかった点 / 困った点
✅ よかった点
よかった点は2つあります。払った分だけ静かになったことと、壊れなかったことです。部屋で映画を見るとき、静かな場面がちゃんと静かになりました。家にいながら映画館で見ているような気分になれます。
しかも1万5千円のイヤホンでもはっきり効くと分かりました。これがいちばんの発見でした。出先で使うときも、周りのざわざわが気にならなくなっています。
丈夫さでいうと、2019年に買ったSONYのイヤホンが7年半たっても壊れていません。それとノイキャンの強さは思っていたより細かく調整できました。
△ 困った点
困った点は、効きすぎることと大きすぎることです。まず奥さんに声をかけられても気づきませんでした。それからヘッドホンは、旅行に持っていくとかなり邪魔でした。折りたためてもかさばります。
それにヘッドホンと同じ日に買ったウォークマンは、一度も使わないままです。使う場面がありませんでしたからね。あとはイヤホンとヘッドホンで消せる音の量がかなり違ったので、同じ「ノイキャン」でひとくくりにはできません。
首かけ型は紐とコントローラーが邪魔で、長く使っているのにここだけはいまも慣れません。それとSONYの製品でも、買ってすぐ壊れたことが一度あります。これは保証で直りました。
2013年:SONY MDR-AS51G ─ 買ったのに、どこかへ行きました
いちばん古いこのイヤホンは、2013年1月に3,798円で買いました。有線で、スポーツ用のタイプです。いまは手元にありません。もう13年前になりますから、無理もないのかもしれませんね。
もともとランニングのときだけ使っていて、それ以外ではほとんど出番がありませんでした。
音のほうも最低限でした。悪くはないけれど良くもなくて、走りながら聞くぶんには足りている程度だったと思います。
そんな調子だったので、気がついたら見当たらなくなっていました。壊れたわけでも売ったわけでもなく、使わないうちにどこかへ行ってしまいました。
点数は2.5にしました。使わなくなったうえに失くしたことにも気づかなかったくらいなので、これ以上は付けられません。
2019年:SONY WI-C400 ─ 7年半、一度も壊れていません
出発点はここです。首にかけるタイプで、ノイズキャンセリングは付いていません。当時のノイキャンは値段が高かったので、そもそも選択肢に入っていませんでした。
ところがこれが7年半たっても一度も壊れていません。いまもたまに使っていて、4万円台のヘッドホンがあるのについ手に取ってしまうくらいです。意外といいんですよ。
ワイヤレスのイヤホンで7年半もつものはなかなかないと思います。実はこれが、私がSONYを選び続けている理由でもあります。
ただ、いいところばかりではありません。首にかけるタイプなので、紐も途中に付いているコントローラーも邪魔です。そこにノイズキャンセリングも付いていないとなると、点数としては3.5あたりが精いっぱいでした。
そのかわり値段のわりに長く使えていることは間違いありません。壊れなくて安かったので、3.5にしました。長く使えるものを探している方は、ここだけ覚えておいてください。
なぜSONYだったのか ─ 車のウォークマンと、iPodの話
少し寄り道をさせてください。そもそもなぜ4万円台のSONYを買ったのかを書いておきます。理由は単純で、私の中でSONYが「壊れないもの」だったからです。
車に昔積んでいたSONYのウォークマンが、いまだに壊れていません。同じころ流行っていたので、アップルのiPodも使ってみました。ところがこちらは2台ダメになりました。
こうして3つ並ぶと、さすがに「たまたま」ではない気がしてきます。なので高いヘッドホンを買うときもSONYを選びました。
2021年:SONY WH-1000XM4 ─ 奥さんの声が聞こえませんでした
※ Amazonの商品ページへ / 価格は変わることがあります
耳をまるごと覆うタイプのヘッドホンで、当時の定価は4万円台でした。
どうやって試したかというと、テレビをつけました
買ってすぐテレビをつけたままかぶってみました。
これが試すのにちょうどよかったです。テレビの音は人の声と音楽とざわざわが混ざっているので、静かな部屋で試すよりずっとよく分かります。しかもどの家にもありますからね。何度かつけたり外したりしてみましたが、店で試せなくてもこれなら効きぐあいが一発で分かると思います。
そしてこれにいちばん驚きました。
イヤホンが「音が小さくなる」だとすれば、こちらは「音が消える」と言ったほうが近いと思います。音そのものも明らかに良かったです。
いま何に使っているかというと、部屋で映画を見るときです
これが本当に合っています。
映画は静かな場面と大きな音の落差で見せるものなので、周りの音が消えるとその静かな場面がちゃんと静かになります。家で見ているのに、映画館に近い感じですね。
奥さんの声が聞こえないのも、まあ映画に集中できているということで許してもらえればと思います。
なぜヘッドホンはここまで静かなのか
素人なりに調べてみたら、形の違いに行きつきました。理由は2つありました。
① 耳あてが電気で消す前に音を減らしていることです。ノイズキャンセリングは「打ち消す音を出して消す」仕組みですが、ヘッドホンはその前に耳あてがフタになって音をさえぎってくれます。最初から条件が違いますね。
② 大きいぶん中身に余裕があることです。ノイズキャンセリングはマイクで周りの音を拾って計算しているので、マイクをたくさん置けて電池にも余裕があるほうが強く細かく効かせられます。逆にイヤホンには「あの小ささでよくやっている」と感心しました。
つまり静かさを最優先にするなら、値段よりも形で選ぶことになると思います。周りの音をとにかく消したいという方は、下にまとめた違いだけ見ておいてください。
ただし、旅行に持っていったら「かなり邪魔」でした
ここがこのヘッドホンの弱点です。旅行に持っていきましたが、かさばってかなり邪魔でした。
考えてみれば当たり前の話で、上に書いた「静かになる理由」がそのまま「邪魔な理由」になっています。耳を覆うだけの大きさがあって電池は大きく、マイクもたくさん置けますからね。だからよく効くし、そのぶんかさばります。
そのかわり部屋の中だけですが、5年たった今も使い続けています。
同じ日に買ったウォークマンは、一度も使いませんでした
このヘッドホンと同じ日にウォークマンも買っています。専用のケースまで付けて、ヘッドホンと組み合わせていい音で聴くつもりでした。
ところが結局、一度も使いませんでした。
理由ははっきりしていて、小さいうえにスマホがあるからです。音は良かったのかもしれませんが、わざわざ持ち出すほどではありませんでした。ポケットに入れるものが1つ増えるだけで、それならスマホで足りてしまいます。
そしてここが痛いところで、そのウォークマンは値段がヘッドホンとほとんど同じでした。どちらも4万円ほどで、差は千円くらいです。
同じ日にほぼ同じ値段のものを2つ買って、片方は5年使い、もう片方は箱から出す気にもなりませんでした。これは値段の差でもメーカーの差でも性能の差でもないと思います。
2024年:Anker P40i(7,190円)─ ノイキャンは「そこそこ」でした
※ Amazonの商品ページへ / 価格は変わることがあります
そして3年後、7,190円のイヤホンを買ってみました。
期待はしていませんでした。4万円台のヘッドホンを知っているぶん、7千円のイヤホンなんて「おまけ程度に効けばいいほう」だろうと思い込んでいましたからね。
どうやって試したかというと、テレビとYouTubeの両方です
買ってすぐ、テレビをつけたままのときと、YouTubeを流しながらのときの両方で、つけたり外したりを何度かやってみました。なのでヘッドホンと同じテレビの音でも比べています。
効くには効きました。ただ、「そこそこ」です。
まったく変わらないわけではなく、ざわざわはちゃんと減ります。とはいえ音が消えるところまではいかず、少し静かになるくらいでした。あとで Liberty 5 を使ったときに、これが「そこそこ」だったとはっきり分かりました。
2021年の時点ではノイズキャンセリングといえば4万円台のものでした。それがたった3年で7,190円まで下りてきました。
もちろん性能まで同じになったわけではありません。7千円のものは7千円なりで、あくまでそこそこです。
安いものでも効くようにはなりましたが、値段の差はまだはっきりあります。5台買って結局そこが分かりました。
なお、このイヤホンはいま奥さんが使っています
取られました。おかげで声が聞こえない側だった私が、こんどは聞こえる側になりました。まあ、奥さんが使い続けるくらいにはちゃんと良いものだと思います。
2026年:Anker Liberty 5(14,841円)─ 同じメーカーで倍以上。差は「数段」
※ Amazonの商品ページへ / 価格は変わることがあります
これがいちばん新しいイヤホンです。同じAnkerですが、値段は倍以上しました。
こちらもテレビとYouTubeの両方で、前と同じように試しています。
安いほうと比べると、数段よくなっていました。特にノイズキャンセリングはイヤホンで初めて「効いている」とはっきり感じました。
たしかに7千円でも「そこそこ」は効きます。ただ1万5千円のほうは、はっきり効いている感じがしました。なのでいきなり4万円のヘッドホンを買う必要はないと思いますが、いちばん安いところで満足できるとは限りません。
「少し良くなった」ではなく、もう別物です。7千円のほうも効くには効いていたのに、こちらを使ったあとだとあれは「少し静かになる」程度だったと分かってしまいました。
音もまあまあ良いので、不満はありません。4万円台のSONYのヘッドホンと比べると、さすがに負けますね。
私は出先でYouTubeを聞くときに使っています。
意外だったこと:ノイキャンの「強さ」は変えられます
Liberty 5 を使って気づいたのですが、ノイズキャンセリングの強さは段階で選べるようになっています。しかもかなり細かく分かれていました。私はこれまで「ノイキャンはオンかオフか」だと思い込んでいたので、これは意外でした。
SONYはどうなのか、調べてみました
調べてみると、SONYにもちゃんとありました。ただ考え方のほうは逆でした。
SONYのヘッドホンは、専用のアプリでこういう機能が使えます。
歩いている・止まっている・乗り物に乗っているといった動きを見て自動で切り替える
自分がしゃべり出すと、音楽が止まって外の音が入る
騒音は抑えたまま、人の声とアナウンスだけ通す
付け具合に合わせて効きを最適化する
自分でつまみを動かすのではなく、勝手に合わせてくれる作りです。
つまり「奥さんの声が聞こえない」は、直せます
私は5年間、素のまま使っていました。でも本当はアプリで外の音を取り込む設定にしておけば、声だけは聞こえるようにできます。
5年で、こう変わりました
ただ「高いものは値段ほど変わらない」とよく言われるわりに、ノイズキャンセリングについては払った分だけ静かになりました。実際にノイズキャンセリングの付いた3つを使ってみると、7千円で「そこそこ」、1万5千円で「はっきり」、4万円台で「聞こえない」ときれいに値段どおりに並んでいました。
こんな人に役立つと思います
総合まとめ
5つ使って、いちばん言いたいことを先に書きます。ノイズキャンセリングは安くなりました。ただ、いちばん安いところで満足できるとは限りません。
2024年に7,190円のイヤホンを買ったときは、たしかに効いたものの「そこそこ」止まりでした。それが2026年に買った14,841円のLiberty 5では、はっきり効いていると感じました。
値段なりの差はやはりちゃんとありますね。ヘッドホンは今も別格で、5年たっても使い続けています。とはいえ、いきなり4万円を出す必要はないと思います。1万円台まで出すだけでもはっきり違いました。
買う前には値段よりも「どこで使うか」を決めておくとよいと思います。私はヘッドホンと同じ日にほぼ同じ金額のウォークマンを買って、一度も使いませんでしたからね。外に出るならイヤホン、部屋で腰を据えるならヘッドホンでしょう。
ここを間違えると、いくら良いものを買っても使わなくなってしまいます。あとは家族に声をかけられたとき用の設定だけ、先にしておいてください。それともうひとつ、長く使えるかどうかも値段と同じくらい大事だと思っています。7年半壊れないイヤホンは、結局いちばん安い買い物でした。